年齢を重ねていくと、時間があっという間に過ぎ去っていくように感じてきた。
年齢を重ねれば重ねるほどだ。
子供の時はあれだけ1日の時間が長かったのに。
小学生の時の夏休みなんか長くて長くて、いつまでも続いていく錯覚を起こすほど長く感じた。
そして大人になり、仕事を始め、忙しい日々を過ごし、あっという間に1日1日が過ぎ去っていく。
仕事と仕事の合間の休日なんて、ほんの一瞬に感じられる。

 
 
 

疑問

子供の時だろうが、大人になった時だろうが、時間が過ぎ去っていく事に対し、時間の刻み方に物理的に伸縮するような変化は起きないはず。
では、なぜこうも子供時代には時間の感覚が長く感じ、大人になってからは、時間の感覚が短く感じるのだろうか?

タイミング

時間の刻み方に物理的に伸縮するような変化は起きない。
物理的には変化しないが、何に変化が起きたのだろう?と考えると、人の感覚に違いが出てきたのか、と考える。
どんな時に感じるのかと思いめぐらせた時、タイミングとして、今、現在進行中に感じるのではなく、後から振り返った時にだ。
つまり思い返した時に初めて感じる事ではないのか?
思い返した時に、あれ?今日はもう終わったのか。とか、今日一日は長かった。とかの積み重ねから時間の伸縮を感じるのではないか。

新しい経験と既に経験した事

心理的に、新しい経験について、時間の感覚が長いものに感じるらしい。
子供の時は、必然的に新しい経験が多くなるので、時間の感覚が長いものとして感じる。
大人になるにつれ、新しい経験が減っていき、既に経験した事を繰り返していく機会が増えていくので、時間の感覚が短く感じるようになるらしい。

そうなんだ。と思いつつも何かこの理屈をいまひとつ理解する事ができない。

結論

いろいろ考えてみた結果、結論はこうではないか と思い至った。
まず、今、現在進行中に感じるのではなく、後から振り返った時に感じるという事だ。
その時、例えばその日、10の出来事を経験したとする。
そのうち8つが新しい出来事で、2つが既に経験した出来事だとする。
これを経験Aとする。
次に、別の日に、やはり10の出来事を経験したとする。
そのうち2つが新しい出来事で、8つが既に経験した出来事だとする。
これを経験Bとする。
そして、経験Aと経験Bを比較した時、経験Aの時の場合に、時間の感覚が長いものとして感じる。

経験値

後から振り返った時に感じるというのがミソで、新しい経験は、新たな記憶として想起しやすい形で残っており、既存の出来事の経験については、新しい間は想起したのかもしれないが、そのうちルーチンワーク化してしまい、あらためて想起しなくなっている。
そして、思い出した時、新しい経験が多いほど、振り返れる記憶が多く現れるため、体感時間が多いと感じる。
結果、時間の感覚が長いものとして感じられる。

そして

年齢を重ねていくと、時間があっという間に過ぎ去っていくように感じてきた。
でも、新しい体験を行えば、時間の感覚が長いものとして感じられる という事がわかった。
では、充実した人生を送りたいと考えた場合、新しいことをどんどんやっていけばいいという事だ。
ちょっとおもしろい事を思いついたので、試しにやってみよう。